ハサミだけに
十位 ケガニ
別名大栗蟹。
ずんぐりした体格と体中にビッシリと生えた剛毛が特徴的な冬の味覚としても名高い高級食材。
カニのハサミは基本的に太ければ太いほど、短ければ短いほどその力は比例して強くなる。
ケガニのハサミはその「太くて短い」形の典型的な例であり、硬い殻を持つ貝類や他の甲殻類を解体するのに適している。
九位 タラバガニ
実はカニではなくヤドカリであるという豆知識でお馴染みの冬の味覚の王様。
短い棘で覆われたゴツゴツした見た目と、1mを超える大柄な体格が特徴的。
その太いハサミは様々な獲物を解体できる上に、食欲と繁殖力が非常に旺盛で、その恵まれたサイズから天敵も少ないので、北欧圏では危険な外来生物とされている。
八位 タカアシガニ
世界最大のカニであり、世界最大の甲殻類であり、世界最大の節足動物である。
前述したようにカニのハサミは太く短い方が力が強くなるが、それはあくまでサイズが同じ場合での話である。
タカアシガニのハサミは非常に細長いが、最大全長が3mを優に超え、最大体重が20kg近くにまで及ぶフィジカルモンスターにはそんな理屈は通用しない。
そのハサミで深海に沈んできたあらゆる有機物をバラバラにしてしまう。
七位 カラッパ
ケガニを遥かに凌ぐずんぐりむっくりな体型を持った、カラッパ科に属するカニの総称。
国内最大種のヤマトカラッパならば甲幅15cm程度のサイズで。
丸みを帯びたドーム状の体は非常に可愛らしいが、見た目に反し非常に肥大化した物々しいハサミはまるで盾のようにも見える。
その大きなハサミには小さなコブがついており、それがくるみ割り機のような役割を果たし硬い貝ですら容易く砕いてしまう。
体格比で言えば間違いなく断トツの怪力バサミの持ち主である。
こういう防御全振りみたいな感じめっちゃ好き
六位 テッポウエビ
非常に肥大化したバズーカのようなハサミと、大ぶりだがスマートなハサミを持つエビの一種。
大きくとも体長7cm程度の小さな生き物だが、そのハサミはロマン溢るる超兵器である。
テッポウエビは大きいハサミを素早く閉じることで生じた気泡による圧力で、瞬間的に周囲を4000℃以上に沸騰させプラズマ衝撃波を放つことができる。
体格のためさほど危険では無いが、ハサミの威力は申し分ない生き物である。
五位 タスマニアオオザリガニ
その名前の通りオーストラリア、タスマニア島にのみ生息するザリガニ。
世界最大のザリガニであり、淡水棲節足動物としても世界最大の生き物である。
最大で体長は70cm、体重は4kgを超えるとされており、ハサミも体格に相応しく肥大化しガラス瓶すら容易く砕くとされる。
また青黒く鈍く艶かしく光る体色が美しく、ザリガニ特有のゴツゴツ感とその体格も合わさり、非常に雄壮な見た目の生き物でもある。
俺より強そう
四位 ノコギリガザミ
ワタリガニ科ノコギリガザミ属に属するカニの総称。どの種も甲幅20cmを超える大型のカニである。
名前の由来である甲羅の縁を彩るノコギリ状の棘が物々しい。
カニの中でも特に気性は激しく、オス同士が鉢合えば激しい喧嘩が始まり双方無事に済むことはまず無い。
その体格や気性に違わず、ハサミも太く逞しい怪力バサミで、乾電池をも握り潰すとされる。
戦闘に特化したカニ界のナチュラルボーンファイターである。
三位 ロブスター
広義には巨大な歩行型エビの総称であるが、厳密にはアカザエビ科ロブスター属に属する生き物のことを指す。
アメリカンロブスターはあらゆるエビの中で最も大きい体格とハサミを持つことで知られる。
非常に寿命が長く、死ぬまで成長し続けるため、時折異常なまでに巨大化したロブスターが見つかることがある。
オマール海老という別名を持つが、このオマールとはフランス語で「ハンマー」の意味であり、ロブスターの非常に肥大化したハサミを的確に表現している。
二位 ヤシガニ
世界最大のヤドカリであり、陸棲節足動物としても世界最大の生き物である。
その名前からヤシの実を主食にしていると考えられがちだが、ほぼ全ての有機物を食べる雑食動物である。
ただしヤシの実を食べること自体は間違いなく、あの硬い皮に覆われた大きな果実を、その巨大なハサミでいとも簡単に解体してしまう。
性格は温厚であるが、そのサイズと強堅な外殻から、大きく成熟した本種は節足動物でありながら天敵が存在しないとされる。
一位 タスマニアオオガニ
カニとしてはタカアシガニに次いで巨大な種であり、全長でこそ大幅に劣るが体重では十分比肩しうるバケモノガニである。
特にその黒光りするペンチのようなハサミはタカアシガニの比にならない程に巨大で、鉄パイプすら易々とねじ切ってしまうとされている。
身幅は厚く脚も太く、殻はボコボコと恐ろしげに膨れて人で言えばまるで力士のような風貌であり、別名の「タスマニアンキングクラブ」の通り巨大なカニの王として相応しい生き物である。
ゴッドオブウォーかよ!
殿堂入り マツオガニ
そのハサミは20分でポテチ25袋を切り裂く。
おまけの中身が知りたくて――。
浜松市東区内のショッピングセンターで、ポテトチップスのおまけのプロ野球選手カードの入った袋25個に、 はさみで切り込みを入れたとして、浜松東署は6日、愛知県豊川市中条町宮坪、無職松尾昇容疑者(51)を器物損壊容疑で逮捕したと発表した。
「巨人軍のカードが欲しかった」と容疑を認めているという。
同署によると、松尾容疑者は5日午後1時55分ごろから約20分間、同センターで、
おまけのカード付きのポテトチップス25袋(1袋90円、計2250円)のおまけの袋をはさみで切った疑いがある。
同容疑者は、計35袋のおまけの袋を切り、中身のカードを確認して気に入った10袋を購入した。
それ以外の25袋を商品棚に返してセンターを出たところを警備員に呼び止められたという。